TKP、道内で多角化、リゾート宿泊施設、農産品仕入れ、20年めど、売上高倍増掲げる。

2016-07-05 日本経済新聞にTKP直営ホテル2号店の出店についての記事が掲載されました。
 貸会議室大手のティーケーピー(TKP、東京・新宿)は2020年2月期をめどに、道内事業の売上高を30億円と16年2月期から倍増させる計画だ。まず16年8月、ビジネスや観光で宿泊需要が高い札幌市内に直営ホテル2店目を開く。今後は北海道の強みである食と観光に焦点を当て、リゾート型宿泊施設の運営や、農業分野といった事業の多角化を検討する。

 TKPはビジネスホテル運営大手のアパホテル(東京・港)と連携し、貸会議室を展開する場所にビジネスホテルを整備してきた。会議や研修、宿泊といった企業の需要をまとめて取り込むためだ。14年8月にTKPがJR札幌駅の南に開業した「TKPアパホテル札幌駅前」は繁忙期には客室稼働率が9割台後半とほぼ満室状態が続く。

 16年8月1日に、道内2店目のホテルとしてJR札幌駅の北側に「TKPアパホテル札幌駅北口エクセレント」を出す。現在はホテルダイナスティとして営業している物件を賃貸し、7月末まで営業を続けながら2億円を投じて改装する。8割超の稼働率を想定し、売上高は月2,000万円程度を予想する。アパホテルの上位ブランド「エクセレント」とし、客単価の引き上げも狙う。

 査証(ビザ)発給要件の緩和、海外からの直航便や格安航空会社(LCC)の就航増などを追い風に、来道する外国人観光客が増加している。同社はなお伸びしろがあるとみており、ビジネスホテルに加え、札幌中心部からのアクセスがいい定山渓などの温泉付きリゾート型宿泊施設の運営も検討している。

 農産品の仕入れといった農業分野の事業もテコ入れする。5月に貸会議室事業を帯広で始め、近郊の農業生産者とのネットワークを構築。地元農産品を仕入れ、都内で製造する弁当の具材に用いたり、札幌市内のレストランで提供したりしている。十勝の生産者との連携を強化し、仕入れ量を拡大する。北海道の食の魅力を広く発信し、地域活性化にもつなげる。

 TKPの16年2月期の道内事業の売上高は約13億円。8月から始める直営ホテルの開業などで17年2月期は約14億円に伸びる見通し。事業の多角化を進め、東京五輪開催で注目が高まる20年2月期には30億円を目指す。