3社が800室新設、仙台駅東口、ホテル競争、市内の施設不足は緩和へ。

2015-10-09 日本経済新聞に仙台へのビジネスホテル開発についての記事が掲載されました。
 仙台駅東口がホテル激戦区に変貌しつつある。JR東日本など3社が相次ぎ新設、客室数が2017年夏までに800室前後増える。駅西口ではホテルの室数がビジネス需要に応えられず不足しがちだったが、今回の新ホテルの登場で仙台駅周辺の需給が緩和する見通し。新規参入で価格やサービス面での顧客争奪戦も繰り広げられそうだ。

 貸会議室大手のティーケーピー(TKP、東京・新宿)は17年7月に地上12階建て、客室数300前後のビジネスホテルを開業する計画をこのほど正式発表した。同社は現在仙台市内で5カ所の貸会議室を運営しており、今月中旬には東口で新たに1カ所を開く。

 同社が見込むのは法人需要だ。仙台では医学や薬学関連の学会やセミナーが多く、全国展開する企業も東北地区の社内研修などを仙台で開く場合が多い。2日以上の行事では数十人単位の宿泊予約が必要になるが、ホテルの客室稼働率が高い仙台では予約が取れないケースも多いという。

 同社はこうした貸会議室の需要は今後も続くと判断。自前でホテルを整備し、顧客の宿泊ニーズを取り込む。ビジネスホテルでは珍しい宴会場も併設し、会議や立食パーティーができるようにする。朝食会場となるレストランでは、市内の貸会議室への弁当などの宅配も検討している。

 12月に開通する地下鉄東西線「宮城野通駅」付近にホテルを開業するのがビスタホテルマネジメント(東京・千代田)だ。16年4月に238室のビジネスホテルが完成する予定。プロ野球・楽天の本拠地「コボスタ宮城」が徒歩圏で「平日はビジネス、週末は観光客の利用を見込める」と話す。JR東日本も17年夏ごろまでに東口に約280室のホテルを完成させる計画だ。

 仙台では復興事業に携わる人の宿泊需要で、ホテルの稼働率が高い状況が続いてきた。観光庁によると、7月の宮城県内のビジネスホテルの稼働率は77%で、仙台市内はさらに高いとみられる。

 ただ市内のホテル関係者には「復興需要は今年まで」との見方もあり、収束に向かう見通しだ。東口で有力なライバルが参戦することで、今後は価格やサービス面で客の奪い合いも過熱しそうだ。