工夫重ね、成長目指す

2015-05-08 大分合同新聞「Myふるさと」のコーナーに弊社代表が取り上げられました。
 明るく、よく笑う。活力に満ちあふれた人だ。

 全国の主要都市、海外6都市で貸会議室ビジネスを展開する「ティーケーピー(TKP)」(本社・東京都新宿区)のトップ。2005年に32歳の若さで同社を創業し、この10年間でグループ従業員1,235人、売上高142億円(15年2月期)に成長させた。

 慶應義塾大学を卒業後、伊藤忠商事に入社してディーラーの経験を積んだ。インターネットの証券会社や銀行の設立に携わり、創業メンバーとして役員も務めた。だが机上で桁違いの金額が瞬時に動く日々を過ごす中、「手作りで本物を感じられる事業をしたいとの思いが強くなった」と起業を決めた。

 貸会議室は喫茶店で仕事の打ち合わせをするビジネスマンに着想を得た。六本木で取り壊しが決まったビルの部屋を安く借り、「1人①時間100円」の触れ込みでネット募集を載せた。すると、大企業から次々と注文が舞い込み、事業は急成長を遂げていく。顧客のニーズをくみ取り、会議の食事の手配、会場までの交通手段の確保といった工夫を重ねるプロセスは「楽しかった」。大分市木上の出身。小学校4年で同市緑が丘に移り、大分雄城台高校を卒業するまで過ごした。「古里は性格、考え方が養われた『根っこ』。振り返ると、まさに三つ子の魂百までと思う」

 母方の祖父にかわいがられた。「5歳のころには祖父の営業先に連れられ、幼いながらに商売のことを考えるようになった。果物を打ってもうけようと、近くの畑にモモ、カキ、クリといろんなものを植えましたね」と懐かしむ。

 新しいアイデアにつながる好奇心、探究心も少年時代に芽生えた。「買ってもらったラジカセを分解してまた組み立てたり、、無線機を改造して今の携帯電話の仕組みを作って遊んだ」高校で得意だった数学は公式を使わず図形から解を導き出していた。「目標に向かい、試行錯誤していると、より高いところにたどり着く」。そのスタイルは今も変わらない。

 時代の変化に対応できる経営モデルを築くために、国内事業の多角化と海外拠点の拡充を進める日々。多忙だが充実している。「古里から出てきたんだから、こちらでもっと大きな足跡を残したい。目標は売上高一千億円」

 若きベンチャー企業の雄はさらなる高みを目指す。