2020年7月16日(木)の日本経済新聞電子版に弊社についての記事が取り上げられました。

2020-07-16

TKP、エスクリと提携 結婚式場をセミナー会場に

 貸会議室大手のティーケーピー(TKP)は16日、ブライダル事業を手がけるエスクリと資本業務提携を結んだと発表した。エスクリの株を取得し、出資比率は12.59%となる見込み。取得額は5億6800万円。エスクリの挙式・披露宴施設を企業のパーティーやセミナー、講演会の会場として貸し出す。新型コロナウイルスの感染拡大で稼働率が低下している挙式・披露宴施設をてこ入れする。
 エスクリは東京23区および政令指定都市のビルを中心とした利便性の高い好立地で33施設を展開している。約3万社の法人顧客を持つTKPは婚礼会場やチャペル、ホワイエ、テラスを企業向けのパーティーやセミナー、講演会の会場、会議室に活用する。婚礼会場は窓があり、天井も高いため、TKPの河野貴輝社長は「コロナ対策になる」とみる。
 挙式は土日が多いが、コロナ禍で1挙式あたりの利用人数が減少し、平日の稼働率向上が課題になっている。一方で、TKPでは貸会議室の分散利用が増加しているが、1人あたりの利用面積も増え、新しい場所の確保が必要だ。婚礼会場の活用で貸会議室の新規出店のリスクを抑え、好立地で豪華な印象の会場を顧客に提供できるとみる。
 またエスクリの完全子会社、渋谷(奈良県桜井市)が低コスト、短期施工で展開するコンテナを住宅地の駐車場などに設置し、コロナ禍で需要が拡大するワークスペースとして提供する。
 TKPが15日発表した2020年3~5月期の連結業績は売上高が前年同期比0.4%増の104億円、営業利益が9億円の赤字、純利益が14億円の赤字だった。緊急事態宣言の発令で貸会議室の予約のキャンセルやイベント開催時期の変更が多数発生したことが響いた。
 6月以降は各種の民間検定試験の会場や株主総会、ウェブセミナーのスタジオとしての貸会議室の利用が増加しているほか、オフィスの分散化の動きも業績に寄与するとみている。
 一方、エスクリの20年3月期の連結業績は売上高が前の期比5%減の314億円、営業利益が29%減の15億円、当期純利益が57%減の4億円だった。