貸会議室のTKP、マザーズ上場 空きスペース有効活⽤

2017-03-27 貸会議室を運営するティーケーピー(TKP)が27⽇、東京証券取引所マザーズ市場に 株式を上場した。
貸会議室を運営するティーケーピー(TKP)が27⽇、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。
運営する会議室や宴会場は全国に1751室あり、今も増え続けている。空きスペースを有効活⽤する
会議室版のシェアリングエコノミーの企業としてさらなる成⻑をめざす。

初値は1万560円で公開価格(6,060円)を74%上回った。河野貴輝社⻑はこの⽇の記者会⾒で
「(⽇経平均株価が1万9,000円台を割り込むなど)株式市場が軟調ななかで⾼く評価していただいた。
収益を上げることで期待に応えていきたい」と語った。

設⽴は2005年。創業者の河野社⻑は、伊藤忠商事や楽天銀⾏などでインターネットと⾦融を⽣かした
事業に取り組んだ経験を持つ。遊休化しているオフィスビルがあることに着目、新卒採⽤説明会や社員研修
などで会議室やセミナールームを⼀時的に使いたい企業をネットで集客するビジネスを思いついた。

オフィス賃料上昇を背景に、ムダなスペースをできるだけ減らしたいというニーズが強まり、
空いている時間が多い会議室を⾃前で持つのはもったいないと考える企業が増えている。
会議室をテナント同⼠で共有できるようにしている新築ビルが相次いでおり、TKPはそれらのビルオーナーから
会議室の管理・運営を任されるようになっている。

少⼦⾼齢化も追い風にしている。⽣徒減少で苦境に⽴つ⼤⼿予備校から校舎の運営を請け負っている。
駅前にある⽴地を⽣かし、会議場やセミナー会場などとして貸し出している。最近は⼤学⼊試の試験会場としても
提供し始めている。
2017年2⽉期の連結営業利益⾒込みは、その前の期⽐約3割増の26億円。今期は32億円を目指している。
河野社⻑は「まだ⼤半の企業に営業できていない。稼働率はまだまだ上げられる」と強調する。
上場に伴う公募増資で調達した資⾦をもとに営業担当者を増員し「国内の主要企業にアプローチしていく」。

(鈴⽊健⼆朗)