ふるさと大分のために -「帰れる場所」が原動力に-

2015-07-28

大分合同新聞に弊社代表の記事が掲載されました。

 理系少年だった。小学生のころはトーマス・エジソンの伝記に夢中で、「発明ノート」を作りアイデアを書き込んだ。中学時代はアマチュア無線。二つの周波数を利用した携帯電話のような無線を作るなど、ただ学ぶだけでなく実践し、創造するという日常だった。

 母方の祖父は実業家で、別府でいくつも事業を展開。夏は海の家もしていて、そこを手伝った。商談の現場に連れて行ってもらうことも。どうすればお客さんが来て、喜んでもらえるかと工夫していた。新しいアイデアにつながる好奇心、探究心、そして起業への憧れは少年時代に芽生えた。

 大分雄城台高校から慶應義塾大学に進学し、アルバイトに明け暮れる。まとまったお金を作ろうと始めた株式投資は失敗の連続だったが、後々の原動力に。プロになろうと財務会計を専攻、就職した伊藤忠商事では為替証券部に配属された。日本オンライン証券(現・カブドットコム証券)、イーバンク銀行(現・楽天銀行)の立ち上げに参画し、2005年に起業。ティーケーピーを設立した。感性を信じて、がむしゃらに突っ走った。今も思い付いたら即行動。目標に向かい試行錯誤すると、より高い所にたどり着く。失敗や挫折をしたら大分の風景を見て原点に返る。いつでも帰れるという思いが東京で頑張る原動力だ。

 社会の要請に応えて発展する企業を目指している。空いたスペースや時間、施設を有効活用することで、そこを利用する企業の役に立ち、提供してくれた企業の役に立ちたいと考えている。