TKP、千葉市内で、ホテルの宴会場、プロレスでPR、営業要員増強、立て直しへ。

2014-07-29

日本経済新聞に「TKPガーデンシティ千葉」で開催されるプロレスイベントの記事が掲載されました。

貸会議室大手のティーケーピー(TKP、東京・新宿)は8月、運営受託している千葉市内のホテル宴会場でプロレスのイベントを開く。企業のパーティー需要などを見込み2013年1月に受託したが、競合相手が多く苦戦。ホテルの宴会場では異例のプロレス開催で知名度向上を図る。館内の飲食店の営業も再開、秋までには営業要員を増員するなどして事業を立て直す。

TKPはカンデオホテルズ千葉の宴会場の運営を受託。「TKPガーデンシティ千葉」として経営してきたが、集客策の一環として8月24日に千葉県を中心に活動する団体「KAIENTAI DOJO」と共同でプロレス大会を開く。

宴会場の一つに特設リングを設置。リングサイド席を前売り5000円で販売するなど当日は約400人の来場を見込む。多様な部屋がある強みを生かし、終了後は21階のスカイバンケットで選手も参加するアフターパーティーを開く。

夏季は会議や研修といったビジネス需要の閑散期。イベント開催で来場者の宴会場に対する認知度を高める。今後はディナーショーなどの音楽イベントやトークイベントなども開催、閑散期を中心に宴会場の用途を広げて稼働率を高める。

千葉県内の営業担当者も今秋、5人から7人程度に増やす。また知名度向上を狙い、ホテルの最上階にあたる21階部分にTKPの社名の入った看板を新たに設置したほか、ホテル周辺や駐車場にも看板を増設した。

閉鎖していた館内のレストラン「チャイナガーデン」も6月から昼間のみ再開した。9月には夜間の営業も再スタートさせ、最大50人を収容できる計5カ所の個室を使う食事プランを提供。会議後の懇親会などの利用につなげる。

施設はバブル崩壊後に再開発したオフィスやホテルなどの複合施設「千葉ポートスクエア」内にある。ホテルは11年夏に旧ホテルグリーンタワー千葉が撤退するまで何度か運営会社が変更。13年にカンデオホテルズ千葉として開業し、TKPは宴会場運営を受託した。

1500人が利用できる市内最大規模の大ホールなど複数の宴会場を持つが、主要駅から離れ、経営を引き継ぐまでの休業期間が長かったことが響いている。周囲には競合ホテルも多いが、14年2月期に約5億円だったTKPガーデンシティ千葉の売上高を、早期に15億円に引き上げる。