TKP、札幌の貸会議室を倍増 来年秋めど4000席に

2012-09-01

日本経済新聞に当社記事が掲載されました。

貸会議室大手のティーケーピー(TKP、東京・中央)は札幌地区の事業を拡大する。現在は3拠点で1950席を運営するが、来年秋をめどに7拠点で4000席程度まで増やす。道内でもコスト削減のため会議室や研修施設を自前で持たない企業が増え、利用増が見込めると判断した。新たにホテルの宴会場も賃貸し、イベント需要なども取り込む。

市内で4つ目の拠点となる「TKP札幌ビジネスセンター赤れんが前」を19日、中央区のビルに開く。全5室(447席)を設け、最も大きな部屋は162人まで収容できる。利用料金は収容人数45人の部屋で1時間5720円からを予定。既存の貸会議室に比べ「1割程度安くした」(TKP札幌支店)という。

来秋までにさらに3拠点ほどを設ける。開設場所は中央区のオフィスビル内に加え、稼働率の低迷に苦しむホテルの宴会場なども賃貸の対象とする。会議や研修での利用のほか、展示会やセミナーなどイベント需要も見込む。

同社は2009年に札幌に進出した。原則、JR札幌駅から徒歩5分以内のビルに拠点を構え、利用者の利便性を高めている。経費の削減で研修施設を持たない企業が増えていることなどを映し、既存の3拠点の稼働率はいずれも80%を上回るなど「好調に推移している」という。