TKP、人材研修会社を買収、貸会議室で複合サービス。

2010-09-17

日経産業新聞に当社記事が掲載されました。

 貸会議室運営のティーケーピー(TKP、東京・中央、河野貴輝社長)は企業研修事業を強化する。人材教育・研修のジーアップキャリアセンター(G-UP、同、加賀博社長)を買収して研修事業を内製化。貸会議室サービスに企業研修などを加えた新しい複合型サービスを提供して、事業の拡大を狙う。

 TKPは、G-UPの加賀社長から発行済み株式の20%に当たる392株を13日付で取得した。取得額は非公表。これによりG-UPを持ち分法適用関連会社とし、TKPの河野社長は10月1日付で社外取締役に就任する。G-UPが2011年春をめどに実施予定の5000万円の第三者割当増資をTKPが全額引き受けて、出資比率を50%超まで引き上げる。

 TKPは講師派遣など研修を支援するサイト「TKP研修ネット」を運営し、提携先の人材研修企業を紹介している。G-UPの買収で研修事業を内製化し、企業の要望に応じた研修プログラムを開発・提供していく考えだ。

 G-UPは人材教育や派遣事業などを手掛ける。10年3月期の売上高は1億円弱。営業力が弱く業績が伸び悩んでいたが、貸会議室を利用する企業の人事部との接点を持つTKPの傘下に入ることで弱点を補う。10月からは企業向けに新卒や転職者の採用支援サービスを開始し、TKP研修ネットを通じて提供する。TKPは3年後には研修事業の売上高を10億円に伸ばす考え。